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ペイント・ルネサンス(Paint Renaissance) 

漆喰塗料のチカラ-4

 10年以上前のことです。出張で北京の空港に着いて、ボーディングブリッジの小さな窓から外を見ると、黄色いガラス越しに異国の空港の広い舗装が黄昏色に鈍く輝いていました。さて、市内に入るべくエアターミナルを出た途端、私の歩みが止まりました。そこに見たものはまるで黄色いサングラスをかけた時のように全てが黄土色の景色ではありませんか。黄色いガラスに見えたボーディングブリッジの窓の色は黄砂のせいだとその時になって気づき、改めてそのすごさに圧倒されました。私はその場でUターンして日本に帰りたいと思ったほど、それは異様な光景でした。もちろん、その日からの北京滞在はマスクを掛けっぱなしでした。

 当時は自然のいたずらとあきらめ気味の黄砂ではありましたが、今にして思えば黄砂ばかりではなくpm2.5も多量に含まれていたことでしょう。

せめて家の中は安全な空気環境に

 考えてみれば近年は以前にも増してマスクが放せない期間が増えたように思います。冬のインフルエンザに始まって春先の黄砂はもちろん、スギ花粉やヒノキ花粉・・・とうとうマスク姿で花見をしなければならない状態です。さらにpm2.5に至っては季節は関係なしです。このままでは環境丸ごと空気をクリーニングしなければならない事態になってしまいそうですが、せめて家の中の空気は常にクリーンにしておきたいものです。

 現実の問題として多くの家庭では室内の空気環境がインフルエンザに代表されるウィルス菌をはじめとして、カビ菌やスギ花粉、VOCのようなアレルゲンとなる微粒子に多少なりとも汚染されています。乳児や高齢者、アレルギー体質の家族のいる家庭にとっては実に深刻な問題です。外気のコンディションによっては「換気」と言う手段は却って室内にアレルゲンを採り込む結果となり、室内の空気環境の改善方法としてはもはやベストではなくなってしまいました。

 室内に浮遊する水蒸気や微粒子に付着したウィルス菌やアレルゲン物質、VOCなどの有害な物質は、室内の壁に付着したり遊離したりします。人ごみの多い建物の中では壁には手を触れないようにしている人も居るくらいです。これらを換気だけで除去することは困難です。多機能な空気清浄器や一時的な薬剤の使用も効果的ですが、ここで全く違う手段による室内空気環境の改善策をご紹介します。

少面積用に便利なパウチタイプの
「アレスシックイ」もシーラーと併せて用意しています。
それは、壁や天井に「漆喰塗料」を塗布する方法です。伝統的な仕上げ材として世界中で今日も使われている漆喰。それを塗料化した「漆喰塗料」の持つ空気改善機能に着目しましょう。そのVOC、アレルゲン吸着除去機能のメカニズムをみると、漆喰に対する認識が一変するでしょう。「アレスシックイ」は“漆喰風” ではなく漆喰そのものを塗料化したものですから、漆喰が持つ空気改善のメカニズムと性能をそのまま発揮します。


アレルゲン低減化機能

ダニの死骸や糞が室内空気中に舞い、これを吸い込むことで喘息などのアレルギー性疾患を引き起こす原因となります。

関西ペイントの試験では、漆喰塗料「アレスシックイ」の塗膜に取り込まれたダニアレルゲンは、1時間後の測定で100%低減し、スギ花粉は99%低減しました。

漆喰塗料アレスシックイは、主成分が消石灰(水酸化カルシュウム:Ca(OH2))であるため、その塗膜は、ph11以上の強アルカリ性を示します。ダニアレルゲンやスギ花粉が殆ど無害化されるメカニズムは、多孔質状の塗膜に取り込まれ、アルカリの影響を受けて変質すると考えられます。

より付加価値のある仕様の提案は、一見するとコストアップのイメージがあって、IC も躊躇する場合がありますが、「健康・衛生・安全・安心」」の観点から見ると、「アレスシックイ」の提案は壁の既成概念を超えた強力な訴求性があります。塗装空間の美観性とあわせて、積極的にプレゼンをして下さい。

保田 孝 (関西ペイント販売専属インテリアアドバイザー)

(#010 「漆喰塗料のチカラ-5」へつづく。)

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